Nagano-Drive

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アクセラのロングツーリング性能レポート。マツダのクルマづくりとGVCのお話

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休憩に立ち寄った上里SA。年末なので人だらけでした(汗

年末年始に東京まで出掛けてきました。
うちのアクセラ22XDにて、長野インターから練馬インターまで高速で約200km。下道も含め片道約4時間のルートでしたが、休憩は1回だけで十分でした。
疲労感を感じない各種設計、全長4470mm 全幅1795mmの取り回ししやすいサイズと相まって、ロングツーリング性能は非常に優秀ですね。

アクセラをはじめマツダ車に共通する、ドライブの大敵、疲労感を軽減させる要素はいくつかありますが、大きな要因は以下のものが挙げられます。


  • 自然なドライビングポジション
  • SKYACTIVにより刷新されたボディ・シャシーの設計の良さ


今回は、特に効果の高いであろう、ドライビングポジションとGベクタリングコントロールについて触れてまいります。



マツダのこだわり、ドライビングポジション

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引用:マツダ
SKYACTIV以降の現行マツダ車は、全車で自然なドライビングポジションをとれるように設計しています。
私は仕事の役割上、会社で使う車の選定やチェックを行う事も多いのですが、マツダ以外の車に乗った時に、ドラポジが気になる事が結構あります。
特に以前乗っていた現行初期型アテンザからは、自然なドラポジを取る事が出来たため、他社のクルマに乗った時の違和感をより感じるようになりました。

上図の左のような状態は、寸法上の制約(特にFF車)により起こってしまいます。
軽やコンパクトカーではより顕著になってしまいますね。
マツダ車はコンパクトカーのデミオでも図の右のように、自然なドラポジを取る事が出来ます。

歩いている時でも、家で座っている時でも、姿勢が悪いという事は様々なデメリットを及ぼします。
クルマの運転も同じように、街中の短時間走行ならともかく、長距離長時間のドライブをする時には、姿勢が良いに越したことはありません。これが疲労感の軽減に寄与しているのは間違いないでしょう。

また、SKYACTIV以降のマツダ車は全車オルガンペダルが標準装備です。

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引用:マツダ公式ブログ https://blog.mazda.com/archive/20141211_02.html

マツダHPにも

オルガン式アクセルペダルでは、かかとをフロアにつけてペダルを踏み込んだとき、踏み込む足とペダルが同じ軌跡を描くため、かかとがずれにくく、アクセルペダルがコントロールしやすくなります。またシートに座って自然に足を前に出した位置にアクセルペダルを配置することで、運転時の疲労を軽減し、とっさのときの踏み間違いも起きにくくなります

とありますが、長時間の運転では吊り下げ式より楽に、かつスピードの調整もしやすいです。最近は技術の向上により、コストの差は縮まってきたとはいえ、吊り下げ式よりオルガン式のほうがコスト自体は上です。
理想のドライビングポジションのため、こういった所にこだわるマツダの姿勢は好感が持てます。

Gベクタリングコントロールの効用

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http://www.mazda.co.jp/beadriver/dynamics/skyactiv/gvc/
私が最初にGベクタリングコントロール(以下GVC)の記事を読んだ時に、
「これを顧客に説明する営業の人達は大変だろうなぁ」
などと各方面に失礼な事を思いました。この場を借りてお詫び申し上げます。

私自身はこういったGVCやらi-ACTIVE AWDやらトルクベクタリングやらといったメカ的な話は大好物ですが、一般ユーザーにはわかりづらい話ではないかと思います。
詳しい話は公式HPの説明にお任せするとして、要約すると
“クルマは曲がる時に前輪へ適切に荷重がかかっている事が望ましいが、GVCはハンドル操作と速度に合わせて、人には感じられないレベルでエンジンの出力(トルク)を制御し、適切に前輪への荷重をかけてクルマを安定させる技術”といった所でしょうか。

これがあると何が幸せになるかというと、大まかには以下。

1.ハンドル修正が減り、思った通りに走ることが出来る
ほとんどのドライバーは、直進中でもカーブ中でも無意識のうちにハンドルを修正しながら走っています。
その修正作業はドライバーの疲労を増やす要因です。
また、アテンザ(GVC無し)からアクセラ(GVC有り)へと乗り換えた感想としては、GVCが直接働いている感覚はわかりませんが、直進安定性やカーブでのラインなど、アクセラになってからより意のままに走る事が出来るようになりました。
こうった要素により運転する事自体が楽しくなる、運転が好きになるというのも良いところですね。

2.疲労蓄積を抑制し快適なドライブが楽しめる
ハンドル修正が減る事でドライバーの疲労軽減になることはもちろん、車体が揺られなくなることで同乗者も快適に過ごす事ができます。車酔いしやすい人には特に効果的です。

3.接地感の向上によりクルマの挙動が安定する

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http://www.mazda.co.jp/beadriver/dynamics/skyactiv/gvc/
クルマの挙動が最適化されるため、雨や雪道などの悪天候・悪路、高速道路でのレーンチェンジ、障害物の回避といった場合でも安定感が向上します。

4.クルーズコントロールとの相性が良い
今回のドライブでは、高速道路での移動中の半分近くをクルーズコントロールで移動しました。
年末年始ですから当然道路上も混雑しており、レーンチェンジする場面もいくつもありましたが、クルコンとGVCに任せてハンドル操作だけを行っていても乗り心地は快適でした。
クルーズコントロール自体も道中の疲労軽減に役立つものですから、ロングドライブではよりよく活用したいものですね。

終わりに

今回は、アクセラおよびマツダ車全般の紹介となりましたが、いかがだったでしょうか?
最近のマツダ車における話題としては、やはり魂動デザインが一番に挙げられますし、私自身もアテンザをデザインで購入した経験もあります。
エクステリア・インテリアも改良のたび質感が上がりますし、それに合わせて走行性能や安全性能も常に向上していて、メカニクスについても注目していきたいところです。
マツコネについては……。マツコネ2に期待しましょう。

走行性能や安全性能などは、試乗レベルの短い時間では中々わからないものですが、一度目にして乗ってみてはいかがでしょうか。
交差点で曲がるだけでも、思った通りに曲がる感覚は味わえると思います。
この記事が参考になれば幸いです。

お付き合いいただき、ありがとうございました。